毎月何万円ものお金を、塾の授業料を払ったり、高額が動く教育費。
少子化の中にあっても、子供の学習塾や教室は多く、乱立している印象があります。
ただ、そのようにお金をかけても、
子供が成績優秀とは限らず、
「成績向上」をうたって勧誘する塾も、成績を上げられるかどうかの保証はない。
というか、
入ってから言われるのが、
「本人(子供)しだい」。
(お願い、入る前に言って。(笑))
「本人にやる気がない」など、子供本人の責任を問われることが多いです。
でも本当に、いい先生は、成績の良くない子の成績の上げ方を知っていて、
成績が上がらないことを、子供のせいにしない。
実はそういう塾や先生は、少ない気がします。
私の知っている公文のカリスマ先生も、
とくに優秀な子供たちがいる地域、というわけでなく、
(もともと、やる気と能力があった子供というわけでなく普通の子供)
その先生の教室に入った子供たちが優秀になる。という感じ、
「先生」が子供たちを引っ張っていってあげていました。
(先生いわく、「(子供を)スッスッスッスと、上に上げてあげる」)
有村架純さん主演で、映画にもなったビリギャルこと
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』の著者、坪田信貴先生は、その「下から上に、子供の成績を上げる」ことを実現された先生。
これが、本になってしまうぐらい少ないことなのだということに、
逆に驚くわけですが、
(塾の宣伝チラシでよく見る「成績上げます」。
でも実は、あれは多くの塾で出来ることではなかったのだ、ということに驚きますが)
子供に勉強しなさい、と言うなら、
「先生の言うとおりに勉強すれば、本当に成績が上がる、勉強が分かるようになる」ことが前提です。
でも実際は、「そうではない」のだと思います。
そして、「そうではなかった」とき、
本人のやる気がなかったとか、能力がなかった、私が言ったことをしなかった、など、
子供のせいにして、言い訳をしている部分もあるのかもしれません。
著者の坪田信貴先生は、学習塾を経営していらっしゃるので、
この本を読んで、子供を坪田先生に教えていただきたいと思うと、
まんまと坪田先生の塾の宣伝にハマった感が無きにしもあらずなのですが、(笑)
本には、「ダメな人間などいないのです。ただダメな指導者がいるだけなのです」と書いてあり、
まさに、このことがテーマ。
その子供は、本当にやる気がなかったのか?
やる気さえあれば、成績が上がったのか?
時々疑問の思うことがありますが、
子供の成績が上がらないことを、子供のせいにせず、
大人の力不足だと、大人自身が考え、
その意識のもとに教えたら、もっともっと出来るようになるかもしれない、と思うところから、
子供を取り巻くまわりの大人はスタートしたほうがいいのかもしれないと感じました。
ビリギャルのさやかちゃんは、
大学受験を志した時、まわりの大人から、
「無理だ」と言われたそうですが、
無理なのは子供ではなく、教える大人自身、まわりにいる大人自身なのだと、大人が気づき、
どうすれば成績を上げられるかを考えて向き合う。
ビリギャルの本にも、そのノウハウなどを書いていましたが、
大人がノウハウを磨き、子供の指導に向き合うことで、
そこから、多くの子供たちの将来がひらけ、
勉強して知識を身に着け、
大きく成長していけるように思いました。
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