不登校でも、自宅学習で出席扱いになるIT教材「すらら」。
え? そういうことがあるの? という感じでしたが、
(※一定条件が必要だそうです)
文部科学省は、2005年に不登校児童の対策として、
「登校しなくても、IT等を活用した自宅学習で、指導要録上の出席扱いにできる」という方針を固めたそうです。
たしかに、これだけ不登校の子供達が増えていたり、
学校での人間関係や、問題が指摘されている中、
インターネットが普及して、遠隔授業や、リモートワークまで出来る世の中になったのに、
学校に行きたくない、というだけで学ぶことを認めないというのは、ちょっと問題かも。
対面しなければ、動きのあるコミュニケーションが取れなかった昔とは違って、
学校に行かなくても、多くのことを学びやすくなったと思います。
不登校でなくても、海外で生活していたり、
親の仕事によっては、一か所に定住するのではなく、点々と移動するような場合もあるわけで、
そういう子供たちにとっても、映像授業で学びながら、かつ、それが学校の出席扱いになるというのは、必要なことなのだと思います。
ずっと昔に、アメリカでは学校に行かなくても、家庭教師をつけて学ぶことが出来ると聞いたことがあったり、
どこかの国では、小学校の何年生かをもう一度繰り返してすることができる、と聞いたことがあったりしたのですが、
例えば、自分が中学校二年生だから、中学校二年生の勉強しか教えてもらえない、というのではなく、
学年に関係なく、学習のつまづいている学年の勉強から順番に学べたり、先取り学習もできる。
(無学年式)
本当に、その子供にとって必要な学習ができると、真の実力がつきやすいと言うか、
基礎を抜かして応用を理解することは出来ないので、
そういうことなく、きちんと基礎から順々にしっかり積み上げて行ける学習ができるというのもいいのかも。
以前に書いた記事『小学校の先生から聞いた「子供の成績を上げる方法」。 優秀な公文教室の先生の方法。』でも書いたのですが、
やはり、学年さかのぼってでも、基礎から勉強していくことが結局はしっかりした学力になると思います。
「すらら」は、日本eラーニング大賞 文部科学大臣賞などをとっているほか、
第2回日本ベンチャー大賞 社会課題解決賞、世界発信コンペティション優秀賞 、
SDGsビジネスアワード スケールアウト賞 をとり、
日本経済新聞「伸びる会社 MIDDLE200」に選出されている教材で、
現在、 全国の学校が1,000校、学習塾が1,000校が採用。
33万人の生徒が利用中だそうですが、
教育も進化しているというか、必ずしも「学校に通う」という枠にとらわれず、
いろいろな選択肢や、可能性の中から、優秀な人もそうでない人も、その人の能力や可能性を活かして学び、働けて、活用できるようになっていくといいと思います。