「はたらく細胞」のウワサは、聞いてました。
テレビでも取り上げられ、
「マンガ本で、勉強ができる」みたいな話だったと思います。
ということで、私も1巻から6巻まで大人買い。(笑)
そんなに分かりやすいのか?
だったら私もマンガで一気に勉強したい。
(夢のような方法。(笑))
さて、その注目の一巻目は…、
冒頭、グロくて、血なまぐさい戦闘シーン。
「あびで」とか言いながらあの世に旅立っていく、伝説のマンガ「北斗の拳」に、似ている、
というか、オマージュかかっているシーンがある感じです。
(アンパンマンの「バイバイキーン」も。)
読み始めてから、数秒で、読者を、戦闘の中に放り込み、
はたらく細胞、戦う細胞という話の世界観の中に引き込む、という手腕は、いかにも名作ですが、
これだけで、生物の勉強ができるほど、
「生物」はあまくない。
(当たり前。(笑))
(作者も、そんなことは言っていない。)
なので、この一巻でも、
中学校や高校で習うかんじの
呼吸や、血液の成分と役割(白血球、赤血球、血小板、血漿)、免疫についてなどの、
生物の基礎知識は、教科書で読んでおいたほうが楽しめると思います。
ただ、より立体的にキャラクターで、体内の細胞の役割のイメージがわくことや、
こういう細胞が、こう活躍しているのか?!
という新たな知識に出会ったり、
ストーリーで覚えることで、忘れにくいなど、
中学生や高校生ぐらいの生物の基礎知識があると、
それを伸ばしてくれるような、勉強になる本だと思いました。
医療系のマンガの金字塔といえば、医師免許を持っている手塚治虫先生の『ブラックジャック』、
という認識があったのですが、
『はたらく細胞』は、医師の、体を外から治療するという視点ではなく、
体内でおこっていることを、細胞の立場?の視点で分かりやすく書かれた作品。
生体の中のことなので、血液やドロドロしたものが出てきて、
グロテスクな感じは否めませんが、
興味のある方には、面白くて、ためになるマンガだと思います。