けっこう前になりますが、
何かと話題だった、iPS細胞。
良い話題も、そうでないかもしれないことも、なにかと騒がれたのですが、
今イチ、文章の実の説明では、なかなかイメージがつきにくかった部分があるかも。
今回の『はたらく細胞 』清水茜 著。第6巻では、
ちょっと劇場タッチのストーリー仕立てで、イメージしやすく説明してくれていました。
これを読むと、
今、iPS細胞を研究してくださっている方々が、何をしようとしてくれているのか?が分かる気がします。
生きている限り、元気で健康で、暮らしたい、というのは、万人に共通する願いだと思いますが、そのための技術を、今も毎日研究してくださっている方がいらっしゃり、
その結果が現在の医学だと思うと、すごいなと思いました。
さて、そんな感想を持った第6巻。
iPS細胞以外にも、新型コロナウイルスなど、多くの人が知りたくて、
でもなかなかイメージとして理解しずらいことが、面白く書かれていました。
私も過去に入院したことがあり、手術で、治していただいて、今、元気で過ごせているわけですが、
あの時、体の中では…、
「酸素だ! 酸素を運べ!」と、赤血球ちゃんたちが頑張ってくれていたんだな、とか、
もはや自分の体調を、
『はたらく細胞』のマンガ風に、理解していたりする。(笑)
「もう、運動するなと、伝えて!」みたいに、脳から指令出されていたかも、と、
自分バージョンのオリジナルストーリーを、頭の中で勝手に作ったり(笑)。
(「はたらく細胞」マスター。(笑))
病気や、体の中で起こっていることは、
こうやって医学で学ばなければ、分からないので、
それこそ、ご祈祷で治そうとしたり、民間療法に頼ったり、
原因も、対処法も分からずに過ごしてしまうことが、歴史の中で多くあったと思うのですが、
現在も、解明されていないことが多いとはいえ、
知ろうとする努力の積み重ねが、現代の医学に反映されていることが分かりやすいマンガ本で、
そもそも「生物」を、なぜ勉強するのか? みたいなモチベーションにもつながるかも。
このマンガを読んで、生物が分かりやすくなるという部分もありますが、
このマンガを読むと、生物が勉強したくなったり、医学の道に進みたくなったりする人が増えるかも、という感じがします。
私がぐっすり寝ている間にも、
細胞さんが、元気に働いてくれている。
生き物って、不思議で、
健康って尊いな、みたいな、
なんか深そうな思いになっちゃったところで、
この本のレビュー終了。(笑)
とても良かったです。