
『はたらく細胞 』清水茜 著。第4巻。
細胞、それぞれの個性きわだつキャラクターづくりと、
ちゃんとオチで笑う、展開。
ストーリーをつけながら、はたらく細胞の役割について、イメージが浮かぶように書かれているのは、やっぱりスゴイと思います。
私個人的には、
主人公の赤血球ちゃんが幼い頃、幼稚園のように教えてくれていた先生で、
優しく、可愛く、美しく、笑顔のマクロファージ先生が、
その笑顔のまま相手を叩きのめして、顔に血痕をつけながら微笑む、
そんなギャップに、やられます。(笑)
例えば、悪役の「菌」なども、
タイムボカンシリーズのドロンジョ様のように、どこか可愛らしく、にくめないキャラクターで書かれていて、
細胞の役割や、各器官の機能など、体のなかのことに注目して、内容が分かりやすく頭に入って来ながら、
「にっくきアイツ!」(昭和のセリフ(笑))みたいな憎しみっぽい気持ちにならず、サラッと流せるように描かれているのも、良いと思います。
(タイムボカンシリーズは、昭和から平成にかけてテレビで放送されていた、
タツノコプロ制作による日本のSFギャグアクションアニメシリーズの総称で、
「正義の味方、対、悪役3人組」で戦う構図のギャグアニメなのですが、
その悪役3人組が、「ドロンジョ様という女王キャラと、ドジな男2人」など、3人組で、
悪役なのでいつも最終的に、とっちめられて終わるのですが、
そのドロンジョ様、お色気があり、男2人にも正義の味方にもわがままで、可愛くて、負けると悔しがり、にくめないキャラクターで人気でした。)
第4巻を読んだら、輸血のイメージや、パイエル板のイメージがついて、忘れない。
か、どうかは、全く定かではありませんが、(笑)
体の中で働いて、戦ってくれている細胞の一つ一つがあって、
献血で支えてくれている人たちがいて…、
みたいな気持ちには、ちょっとなるかも。
面白いし、軽く読み流せるけど、
読み流せない。
体って、不思議だなと思いました。