『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン著 高橋璃子訳。 かけがえのない「今」を生きる。 人生で何度か出会う、大切な本。

 働く主婦には、家に帰ってからも、
炊事、洗濯、掃除、それに子育てや、家族の雑用が、
当然のように、課されることが多い。

「俺は外で働いて稼いでいるんだから、
家のことは、全て家内に任せてる」てきな、昭和のセリフが、
「?」、と思うほど、
令和になっても、女性には適用されないことも多いかもしれません。

昔は、何か一つができれば良しとされていたところが、
今では、何かとオールマイティが求められ、
仕事だけでなく、男性でも料理ができたほうがいいし、
彼氏から、片付けも、部屋の掃除も、「全くしない」と言われると、
女性としても、ちょっとドン引き。

まず、「自立して生活できるようになってから、結婚を考えましょう」てきな別れがおとずれるかもしれません。

 さて、そうは言っても、家族の世話、
食事は毎日しますし、片付けモノもでて、洗濯もしなければ溜まる。

なので私も、家事の「時短」という言葉に弱く、
カンタン、すぐ出来る、ラク家事、裏ワザ…、という言葉に、吸い寄せられるように、
ネットで記事を見たり、本を買ったりします。

 必要な家事、衣食住を整える日々の家事を、最低限で良いから、ササッと時短で余裕で終わらせ、
日々の生活を、少しでもラクにして、
ゆっくり疲れを癒したり、のんびりしたい。

家のことをサッサと済ませて、その時間で、したいことをして人生を有意義に生きたい。

 さて、今回も、本屋さんで『限りある時間の使い方』というタイトルをみて、思わず購入。

 

 本の帯に、しっかり書いている、
(賢者系?ユーチューブで有名な)「ひろゆきさん」絶賛の本。
NYタイムズや、WSJ絶賛で、
大きな書店でも、売り上げ上位に、一瞬ではなく、しっかり長期間君臨し、
入れ替わりの激しい書店の本の飾り棚に、
平積みであり続ける、

これはもう、相当、有効な時間の使い方ができるに違いない!

 そう思ってページを開くと、
なんと、実は、単純な、時短やタイムハックの本ではなく、
思ってもいなかった、もっと深い、「生き方」を考えさせるような内容が、展開されていました。

ここらへんは、急に異世界にいざなわれた感じで、

(本を何冊も読んでも、
「また、読み返したい」と思って、「実際に読み返す」。
そういう本は、意外に少ない印象ですが、)

内容が深めで、理解が追いつかず、
でも、とても大切なことが書かれている感じで、
何度も読み返してしまった本。

 正直、なんというか、食べ物のリポートで例えるなら、
「口に入れたとたん、ふわっと溶けて無くなりました」系の本ではないです。

人の生きている時間は、平均てきに考えて、たった約4000週間。
限りがあり、その時間しかないんだ、
ということに、改めて、向き合わせる本。

噛み応えがあるというか、
フワッと消えてなくなるのではなく、
モッチリと腹にいつまでも残るタイプの、粉のしっかりつまったパンみたいな。

私は、私の一生で、何をしようか?
どう生きようか?

そして、人生は、本当に一度きりで、有限の時間なのだと感じた本。

読む価値ありだと思います。

 たまたまですが、この本を読んでしばらくしたころに、
イギリスのエリザベス女王が亡くなられ、その関係からか、
はたまた、映画「スペンサーダイアナの決意」の宣伝がらみなのか、
(米公開2021年11月5日、日本2022年10月14日公開予定)
昔のダイアナ妃と、ウイリアム王子、ヘンリー王子などの映像が、TikTok (ティックトック)で多く流れてくるようになって、
1分するかしないかぐらいの、とても短い動画を続けて2本、見たのですが、

1本目は、大人になったウイリアム王子が、
母であるダイアナ妃が、幼い自分を可愛がっている映像を、とても優しいまなざしで見ている動画で、
お母様に、本当に愛されていたと感じる映像。

 

 2本目、大人のウイリアム王子とヘンリー王子が、
若くキレイで優しかったママ(故ダイアナ妃)と、幼い日の自分達が映っている写真、を一緒に見ていて、

映像に、映画「マンマミーア」で流れる歌の歌詞が載せられているのですが、

それが、本当に、時間は人の意志と関係なく進み、
そしてもうその時には戻れないんだ、と感じさせる内容になっていて、
音楽と歌詞と、状況が全て合い、ノスタルジックで心が動きます。


♪ sometimes I wish that I could freeze the picture
(たまに「この瞬間にいつまでもいたい」と願ってしまう)

end savu it from the funny tricks of time
(時のいたずらを止めてこのままと。)

Slipping through my fingers
(でも、この指先から零れていってしまう)

どんなに、その時に戻りたくても、ダイアナ元妃は亡くなり、
幼かった自分たちは、大人になり、
もうそこに、戻ることはできない。
でも、たしかに、その瞬間はあったのだ、
ということが、

その光景と、映像にも載せられていた、映画「マンマミーア」で流れる歌の歌詞が、
この本の内容と重なり、

どんなにそこに留まりたくても、時間は流れ、過ぎ去るものであり、
人は、亡くなるものであり、
いつかは、自分の人生に幕を下ろすだという事実が、

そのことを意識して人生を生きることの大切さを、感じさせてくれる気がします。

 人生を効率よく、あれもこれもをこなして、と、無理をする前に、
何度やっても、いまだに上手くいかない、と落ち込む前に、

今、これをしている瞬間には、他のことはできない、

何かを選ぶ(する)ことは、何かを捨てる(しない)こと

だと知ること。

 読むと、多くの人の人生が変わるように思います。

 


『限りある時間の使い方』

 

www.youtube.com

 

 



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