『自分を変える ノート術』安田修 著。
ズボラ主婦脱出法、というと、そもそも「ズボラ主婦」とは、何なのか?
という定義が必要になってしまうのですが、
例えば主婦業に限らず、
自分が、「こうしたいな」と思っている理想と、
それが全然できていない現実に、大きく差があるとき、
人は、「自分って、だめだな」と落ち込んだり、「自分は、なんてズボラなんだろう」と思ったりします。
一言でいうと、「ナマケモノ」だったり、
逆にナマケモノではなくて、才能がないんだ、だったり、
つまり、出来ない理由を、自分自身の中に見つけ出して、納得したりする。
でも、もし、その「出来ない理由」が、自分自身のナマケでも、才能でもなく、
ただのノウハウだったとしたら?
学んで、身につける。
それだけでいいのかもしれません。
この本には、著者の行ったそのノウハウ、ノートを活用する方法が書かれています。
私は以前、「片付けられない」のは、
ただ単に「サボって」出来ないのではなく、
そもそも、片づけって
「何をすること」なのか?
その具体的な、自分のすべきことが、明確に頭に入っていないために、行動できないのではないか、というような記事を書いた気がするのですが、
自分の夢、つまり、なりたい自分を明確にして、その成就にむけて行動していくこと、
それを常に意識できるようになるのに、
「文字にして書いておく」ということは、とても大切なことだと思います。
有名な方でも、例えば、
女優の石原さとみさんは、昔、書いたことが現実になっていると、言っているのを聞いたことがあり、
月9ドラマの主役をする、など、
まだそれが現実的ではない、無名の時に、やりたいことを何行も書いていたことが、ほとんど現実になっているそうで、
ユーチューバーのヒカルさんや、朝倉未来さんも、
先に、自分がどうなりたいか? 目標を明確にして、書いている、という話をきいたことがあるのですが、
今、その時、その瞬間、パッと、目標やするべきことが頭に浮かんでも、
毎日の生活の中で、その記憶は薄れ、頭の中だけで、ハッキリした目的を持ち続けたり、
どうすればいいのか? 具体的な行動を、明確に意識し続けるのは、
ほとんど有り得ないか、よっぽどの天才だけなのかも。
『自分を変える ノート術』の最初、本の表紙をめくったカバーの裏側には、
「頭の中で考えているだけでは、あなたの 悩み・不安・モヤモヤは 永遠に解消しません」
と、書かれています。
もし、今、自分の人生で成し遂げたいことや、目標や、今の思いなどを、
何かに書いていないとしたら、
メモやノート、記録など、文字にして、自分の内面を整理する、ということをしていないとしたら、
この本を読む価値は大いにあると思います。
書く、文字にする、ということは、本当に偉大だと思うのですが、
例えば、今は多くのところが予約制。
大学病院などの大きな施設だけでなく、美容室や、歯医者……などなど、身近なところまで、
「予約」によってスケジュールが決まり、効率的に一日の流れが決まって、
多くの仕事量をこなすことが出来るのですが、
それも全て、「文字にして記録する」という、書くという作業で成しえることで
もしそれが無ければ、できる仕事量が激減してしまう感じです。
もしかしたら、人生の時間も同じで、
人の行動も、書く、文字にして記録することで、
成しえることは、大きく変わるのかもしれません。
『自分を変える ノート術』は、
とてもシンプルですが、著者の安田修さんの夢をかなえた、そのノウハウのつまった一冊。
もし、今、頭の中にだけとどめているアイデアや、夢、実現したいことがあるなら、
なんとかしたい、と思いながら、具体的に前に進むことができずに、
頭の中でグルグルまわっているようなアイデアが、マグマのように出口を探して、もやもやしていたとしたら、
この本を読んでノウハウを学んでみるのも良いかも。
いろいろなノウハウ、知識をもとにすると、また自分なりの方法も見つかり、
実際に成し遂げる道順を考え、成功に近づいていけるように思います。