新興住宅地には、キレイな一軒家が立ち並び、
若く元気な働き盛りの夫婦と、子供たちが歓声を上げる、とても良い環境が整っています。
ところが、家を買って数年で、家を手放す方がいらしたり、
家のローンの支払いに行き詰っての売り家も、かなりの数、見られるように思います。
住宅ローンに、ボーナス一括払いを使っていた、
思ったより収入が上がらなかった、など、
ローンの組み方の失敗も、よく言われますが、
ローンを長期に設定し、ボーナス払いなどをなくし、
マンションの家賃とあまり変わらない設定にするなど、工夫したのに、
支払いに困ってしまう方も、いらっしゃいます。
その理由は、いろいろあると思いますが、
そもそも、住宅ローンの支払い金額を、賃貸マンションの家賃と同じように考えていた、
ということもあるかもしれないと思います。
例えば、賃貸マンションの家賃が月7万円というのと、
住宅ローンの支払いが、月7万円だというのは、
全く違います。
住宅ローンは、家の火災保険に入ることが条件になっていたりしますが、
この家の火災保険が意外に高く、この火災保険の年額を一年の12か月で割った数が、
月7万円にプラスされる。
さらに、固定資産税があり、その額をプラスして考える、
家を買ったことで生じた移動のための交通費の月額、などを考えると、
実はこれだけで家の月額は、毎月10万円を超えているということになったりします。
また、一軒家を温める暖房費は、広いスペース分、マンションの暖房費よりもずっと高くなり、
お風呂が広ければ、それだけ多くの水道代と光熱費が必要で、
毎月固定でかかる電気、ガス、電気などの料金が、金額がマンションよりも相当多くなることも考慮に入れておくといいと思います。
家を買った直後から、大きな支出は続き、
カーテン一つなく、フック一つなく、庭をいじるための道具一つない、という状態から、全てを買いそろえるだけでも、かなりの出費。
引っ越し代、新築を見に来てくれる友達を迎えるのにも、
パーティーになれば、椅子や座布団などが必要だったり、
ジュータンを引いたり、コップや食器を買い足したり、
テーブルや家具を買ったり、
遠くに家を買ったために、車検、ガソリン代が必要になることも考慮に入れ、
加えて、子供が大きくなれば、ゲーム、自転車、ボードなどの遊具、増えるお小遣い、友達の誕生日プレゼント代、
さらには、スマホ。
(ほんと、いらないと思う。(笑))
女の子には、衣服費もかかり出し、
男の子は、スポーツを始めることも多い。
歯の矯正代や、医療費などがかかることもあります。
勉強の教材や、塾、部活の費用、
高校、大学への交通費、学費、衣服費、
出費は続きます。
その後も、親の介護などがあるかもしれません。
それを、すべて見越して、考えておくことが必要です。
えーと…、もはや買えない?勢いで、書いてしまい、
脅かすつもりではないのですが、(笑)
知らずに買って、ローンだけを手元に残し、家を手放す方もいらっしゃるようです。
住宅ローンの支払いが滞れば、銀行はすぐに連絡してくるそうで、
それだけ支払いが滞る人が多く、
銀行も慣れている、ということだと思います。
教育費と住宅は、大きな出費。
計画的に予算を立てることが自分を助けることになります。
余裕を持った予算と、計画で、安心して暮らせるようになるといいと思います。